ロンドン――トッテナム・ホットスパー・スタジアムのピッチを見渡せるスイートルームに、
クリス・ユーバンク・ジュニアのチームメンバー十数人が集まり、感情的な記者会見を終えた彼がメディア対応を済ませるのを待っている。
その中には、再びタッグを組んだ名トレーナー、ブライアン“ボマック”マクイントイアや55歳の彼のチームもいた。
ユーバンクのプロモーターでありBOXXERの代表を務めるベン・シャロームは、潜在的な問題に常に警戒しているように見えたが、やがてここ数か月の不確実さに満ちた忙しい日々を経て、今後の計画について『ザ・リング・マガジン』に語り始めた。
「移行期なんだ。スカイからBBCに変わるのは大きなことだ。巨大なチャンスだが、モンスター同士を切り替えるのは大仕事だよ」と、地上波での最初の番組の具体的なことを問われると、彼はため息をついた。「制作チームやタレントにとってだけでなく、すべてを整えて筋が通る必要がある。我々のスケジュールを近いうちに発表するつもりだ」
先週、
アダム・アジムの新契約が発表されたが、詳細は伏せられたままだった。
「アジムは年内にキャリアを決定づける大一番に挑む」とシャロームは語った。「彼とは最初から一緒にやってきて、彼のキャリアを見守ってきた。彼は驚異的な選手であり、次の章を迎えるのが楽しみだ」
11月15日に行われるユーバンク対コナー・ベン第2戦ユーバンク対コナー・ベン第2戦のアンダーカード候補として、ジャック・キャタロール対
エコウ・エスーマン、キャメロン・ヴオン対ギャビン・グウィン2が挙げられているが、シャロームは4月26日の試合の時と同様、強力なBOXXER陣営を揃えたいと考えている。
世界レベルのミドル級コンテンダー、
アーロン・マケナ(20勝無敗、10KO)と新英国クルーザー級王者
ビダル・ライリー(13勝無敗、7KO)はフリーエージェントだが、いずれも
クリス・ビラム=スミスが
ブランドン・グラントンを判定で退けた試合後にキャリア最高のパフォーマンスを見せている。
「
リチャード・リアクポールをこのカードに入れたい」とシャロームは語った。「
ジョー・ジョイス戦は素晴らしい英国ヘビー級の一戦だ。
トミー・ウェルチも選択肢の一つだ」
元WBO暫定ヘビー級王者ジョイス(16勝4敗、15KO)は金曜日に40歳を迎え、2023年初め以降の5試合のうち4試合を落とし、そのうち2試合はストップ負けだった。ズィレイ・チャンとの2連戦で連続KO負けを喫し、4月5日のクイーンズベリーによるDAZN初興行ではデレク・チゾラとフィリップ・フルゴヴィッチに10回戦で連敗した。
ジョイスのプロモーターであるフランク・ウォーレンは、その週末、『ザ・リング』に対し、五輪銀メダリストが再びリング復帰を計画していると聞いてもあえて口を閉ざし、プロ8年目の彼がエリートレベルに戻るのは「非常に厳しい」と認めた。
国のスポーツ界への「偉大な功労者」と評される時点で、将来性に対する明るい評価ではない。
「彼には勇気があるが、本当に腰を据えて考える必要がある」と当時ウォーレンは語った。「俺の考えを伝え、最終的に何をしたいかは彼自身が決めることだ。ただボクシングはある年齢に達すると、そのツケが一気に回ってくるものなんだ」
元世界挑戦者のリアクポール(18勝1敗、14KO)は、2019年12月に英国クルーザー級王座を獲得して以来、低レベルの相手とばかり試合を重ね、長期にわたって活動が停滞していた。だからこそ、昨夏セラス・パークで当時のWBO王者ビラム=スミスとの世界タイトル戦のチャンスを得た際、5年前に僅差で勝利した相手との再戦でありながら、バリエーションの乏しさと「プランB」の欠如が際立ったのである。
シャロームは不満を抱いたが、新たにビリー・ネルソンをコーチに迎え、スコットランドを離れて世界レベルのスパーリングパートナーと共に鍛えることで、リアクポール2.0に期待を寄せている。
「俺はずっとリチャードはヘビー級だと思っていた」とシャロームは語った。「彼がクルーザー級でパフォーマンスできなくなったのはもどかしかった。オコリーと同じだ。ケガで棄権したことでモチベーション維持も難しくなった。だが彼は戻ってきて、リヤドで見事な姿を見せた。これからヘビー級戦線に加わるのが楽しみだ。本当に破壊力を発揮できるだろうし、マルティン・バコレとのスパーリングもプラスになる」
さらにシャロームは、トミー・ウェルチ(16勝無敗、9KO)も別の選択肢になり得ると付け加えた。30歳のウェルチは、ウェルター級コンテンダーでありクリスのいとこにあたる
ハーレム・ユーバンクの長年の家族ぐるみの友人である。