サウル「カネロ」アルバレス対テレンス・クロフォードのファイトウィークは、キャリアの次の段階へ進もうとする多くのファイターにとって腕試しの場となる。
その中の一人が、カザフスタン・シュムケント出身の無敗のサウスポー、
ベク・ヌルマガンベトである。彼は9月10日、ラスベガスで行われるキャッチウェイト170ポンド、10回戦でスティーブン・サンプターと対戦し、キャリア最大の試練に臨む。
「これは、自分がこれまで戦ってきた中でも最上級の相手の一人になるだろう」とヌルマガンベトは通訳を介して語った。「この試合の後、自分のキャリアを理解できるようになると信じている。これは自分にとって結果を示す非常に大きなチャンスである」。
2020年にプロ転向する前はアマチュアで実績を残したヌルマガンベト(14勝0敗、12KO)は、直近10試合をすべてストップかKOで制している。その間、このカザフのサウスポーは3ラウンドを超えて戦っておらず、直近の4月5日の試合ではエンカルナシオン・ディアス(20勝6敗、11KO)に2回ストップ勝ちを収めた。
27歳のヌルマガンベトは、スーパーミドル級でWBAのランキング11位につけている。
「この階級には良いファイターがたくさんいる」とヌルマガンベトは語った。「もちろん最高の相手と戦いたいが、決定権は自分にはない。自分にはチーム、コーチ、プロモーターがいて、彼らが正しい方向性を示してくれる」。
サンプターのキャリア唯一の黒星は、2024年7月に無敗のライトヘビー級コンテンダー、ナジー・ロペス(14勝0敗、11KO)に12回判定で敗れたものである。その敗戦以降、サンプター(11勝1敗1分、9KO)は直近2試合をストップで勝っている。
ヌルマガンベトが9月10日に勝利すれば、ボクシング界で最良の階級の一つへと花開いたスーパーミドル級に本格的に腰を据える計画である。WBAのスーパーミドル級ランキングに載っているにもかかわらず、彼は2021年のプロ5戦目以来、168ポンド以下で戦っておらず、それ以降は常に170ポンド前後で臨んできた。
まだ全盛期に達していないヌルマガンベトは、階級の上位層に到達するまで、一戦一戦に集中することに専念している。
「より大きな試合に向けて、正しい方向に進んでいる」とヌルマガンベトは語った。「この試合への準備はできている。時間軸は誰にも分からない。今度の試合を含む多くの要素に左右されるからである。タイトル戦線に到達するには、少し時間がかかるだろう」