アーノルド・バルボサ・ジュニアは、5月2日にタイムズスクエアで開催される因縁の一戦に向けたテオフィモ・ロペスのパフォーマンスじみた挑発を、ほとんど笑って受け流した。試合は
DAZNのペイ・パー・ビューで生配信される予定だ 。
バルボサは、先月ロサンゼルスで行われた記者会見の壇上でロペスが自分に皮肉を飛ばしたことには、明らかに憤りを感じていた。しかしそれ以外の点については、WBOおよび『ザ・リング』のスーパーライト級王者であるロペスを「注目を浴びたがる道化」と切り捨てた。
一方ロペスは、バルボサを「退屈な男」と見なしており、世界でも最も象徴的な場所の一つで行われる12回戦を盛り上げる力はないと批判している。
両者は、タイムズスクエアで行われたDAZNのトッド・グリシャム司会による円卓トークでも互いに侮辱を応酬しており、その様子は最近
VIDEO
で公開された。
ブルックリン出身のテオフィモ・ロペスは、シャツなしのオーバーオールに麦わら帽子という格好で、ライアン・ガルシア、デビン・ヘイニー、ホセ・ラミレス、ロランド“ロリー”ロメロ、そしてバルボサとともにテーブルに着いた。
「アイツは女みたいな振る舞いをするんだよな」とバルボサは語った。「とにかく注目を集めたがる。そういう人間なんだよ。分かるだろ? 俺にとってはただの道化だ。殴られてこてんぱんにされるだけだから、むしろ笑えるよ。」
これに対しロペスは、バルボサの発言を笑って受け流した。
「俺にはフェミニンなエネルギーが必要なんだよ」とロペスは返した。「周りには女の子がたくさんいるしな。俺は女性が大好きなんだよ。」
とはいえ、27歳のロペスもこの一戦が笑い事では済まされないことを十分に理解している。33歳のバルボサは前戦でイギリスのサウスポー、ジャック・キャタロールを2-1のスプリット判定で下し、イングランド・マンチェスターのCo-op Liveアリーナ(キャタロールの地元チャーリー近郊)で行われた12回戦に勝利した。
カリフォルニア州エルモンテ出身のバルボサは、キャタロール(30勝2敗13KO)に勝利したことで、空位だったWBO暫定スーパーライト級王座を獲得。また、『ザ・リング・マガジン』の同級ランキングでは、デビン・ヘイニー(31勝0敗15KO、1無効試合)とIBF王者リチャードソン・ヒッチンズ(19勝0敗7KO)に次ぐ3位に位置している。
ラスベガス出身のロペス(21勝1敗13KO)は、マンハッタンで開催される『ザ・リング』主催の「FATAL FURY: The City of the Wolves」興行の第2試合として行われるバルボサ(32勝0敗11KO)戦において、ドラフトキングスのオッズでやや優勢な2対1超の勝利予想となっている。
この興行のメインイベントは、カリフォルニア州ビクタービル出身のライアン・ガルシア(24勝1敗20KO、1無効試合)と、ネバダ州ノースラスベガス出身のロランド・“ロリー”・ロメロ(16勝2敗13KO)の一戦で、**ペイ・パー・ビュー価格は59.99ドル**に設定されている。
また、この4試合の興行は、翌日に予定されているリヤド・シーズンのペイ・パー・ビュー興行とセットで視聴可能で、セット価格は89.99ドルとなっている。
翌5月3日、リヤドのANBアリーナで開催されるその興行では、メキシコの伝説的王者カネロ・アルバレス(62勝2敗2分39KO)と、無敗のキューバ人ウィリアム・スクル(23勝0敗9KO)が激突。アルバレスの『ザ・リング』、WBA、WBC、WBOのスーパー・ミドル級王座と、スクルのIBF王座をかけた12回戦**がメインイベントとして行われる。この試合は**単独でも59.99ドル**で視聴可能。
これら2つのペイ・パー・ビュー興行は、
いずれもDAZN独占配信となる 。
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』の上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。