両陣営の間で交渉が行われたが、中谷は『ザ・リング』誌、IBF、WBCのバンタム級王座を返上し、スーパーバンタム級への転向を決断。
『The Ring』誌/WBC/WBOの王者であるロドリゲスは、目前に迫ったマルティネス戦に完全に集中しているが、『Inside The Ring』の最新エピソードに出演した際には、中谷潤人、そして日本が誇る最強の男・
井上尚弥といずれは戦いたいという思いを明かした。
中谷(31戦31勝、24KO)と井上(31戦31勝、27KO)は、互いに衝突する運命の道を進んでいる。もし、
ボクシングのスーパーバンタム級(122ポンド)4団体統一王者である井上が、メキシコのアラン・ピカソ(32勝0敗1分、17KO)を破り、そして
中谷が同じく無敗のメキシコ人セバスチャン・エルナンデス(20勝0敗、18KO)に勝利すれば、両者は2026年前半に対戦する見込みである。この試合は、12月27日にサウジアラビア・リヤドで開催される「ザ・リングV:ナイト・オブ・ザ・サムライ」興行で予定されている。
一方、ロドリゲス(22勝無敗、15KO)もまた、階級を上げて成功しているこの二人の強打者との対戦を見据えている。
「次の試合は本来、中谷との対戦になるはずだったんだ。」とロドリゲスは、マックス・ケラーマンとマイク・コッピングガーが司会を務める番組で語った。
「すでに交渉も進んでいたし、誰とでも、いつでも戦う覚悟があるってことを示していた。でも結果的にそうはならなかった。だから今、マルティネスと戦うことになったんだ。
それでもあの二人との試合──あれは間違いなく、自分のキャリアの中で実現させたいカードだよ。」
ロドリゲスはまず、アルゼンチンのWBA王者フェルナンド・マルティネスに勝利すれば、スーパーフライ級(115ポンド)での4団体統一を目指すことになる。
そのためには、井上尚弥対アラン・ピカソ戦のアンダーカードで行われる、IBF王者
ウィリバルド・ガルシア・ペレス(23勝6敗2分、13KO)対
寺地拳四朗(25勝2敗、16KO)の勝者にも勝たなければならない。
サンアントニオ出身のロドリゲスは、もし115ポンドの王座を完全統一すれば、次にバンタム級(118ポンド)へと階級を上げる見通しだ。
一方で、井上と中谷が122ポンド(スーパーバンタム級)で対戦する可能性が高いため、25歳のロドリゲスは「彼らと戦うために、どこまで階級を上げる必要があるのか」はまだ定かではない。
「正直、よく分からないんだ。」とロドリゲスは語る。
「そんなに深く考えたことはなかった。いつも、自分と井上が122ポンドで戦うか、中谷と118ポンドで戦うのを想像していた。でも、君が言ったように中谷は階級を上げたから、今は何とも言えないね。
ただ、まだ時間はたくさんある。俺は若いし、これからも長いキャリアがある。だから、焦る必要はまったくないんだ。」
その3つ上、3位に井上尚弥、そして1つ下の7位に中谷潤人が位置している。
「[井上との]試合については、自分が今の自分になる前からずっと話題にされていたんだ。」とロドリゲスは語る。
「だから、もしあの試合が実現したら、ボクシング界にとってものすごく大きな出来事になると思う。」
ブックメーカーのDraftKingsでは、ロドリゲスはマルティネスに対して9対1の圧倒的本命とされている。
両者の12回戦は、
DAZNによる4試合構成のPPV興行の一部として行われ、価格は米国で59.99ドル、英国で24.99ポンドに設定されている。
Keith Idecは、『ザ・リング』誌の上級ライター兼コラムニスト。Xでは @idecboxing で連絡可能。