バドゥ・ジャック対ノエル・ミカエリアンによるWBC世界クルーザー級タイトル再戦が、12月13日にロサンゼルスで行われることが『ザ・リング』誌の取材で明らかになった。
WBCは、5月3日にリヤドで行われた初戦の結果を受け、再戦を義務付けた。試合はジャックが114-114、115-113、115-113の判定で僅差の勝利を収めたが、その内容は物議を醸した。
今回、アルメニア出身のミカエリアンは、20万人以上のアルメニア人が暮らすロサンゼルスという“地の利”を得て戦うことになる。
「世界中が俺が初戦で勝ったことを知っている。だからこそ、この再戦が組まれたんだ」と35歳のミカエリアンは6月に
『ザ・リング・マガジン』へ語った。「たった3週間前に決まった試合で、3か国・3つのタイムゾーンをまたいでの移動、しかも試合開始時間が2時から5時に変更されたことを前日に知らされた状況でも、彼は俺を倒せなかったんだ。
俺こそが真のチャンピオンだ。今回は完全なキャンプを積み、万全の準備を整えて、疑いの余地なくそれを証明してみせる」
ミカエリアンは今、その“証明”の機会を手にしている。
一方、ジャックは41歳にして再びクルーザー級王座防衛に挑む。ジャック(29勝3敗3分、17KO)は2023年2月、ジュニア・マカブを12回TKOで下し王座を獲得。その後、5月まで試合を行わなかった。
スウェーデン出身のジャックは、かつて168ポンド級の世界王者でもあった。
ミカエリアン(27勝3敗、12KO)は、当初の対戦相手
ライアン・ロジッキが負傷で離脱したため、急遽ジャック戦を引き受けた。ミカエリアンは昨年、ロジッキとの防衛戦が負傷や興行上の問題でたびたび延期されたことにより、WBCから休養王者の地位を与えられていた。
Mike Coppingerは『ザ・リング』誌のシニア・インサイダーである。X(旧ツイッター)およびインスタグラムでフォロー可能。