アザエル・ビジャールとリカルド・アストゥビルカは2023年12月に拳を交え、互いに譲らぬ攻防を繰り広げた末に、ビジャールが判定勝ちを収めた。
その後、両者は別々の道を歩んだが、10月3日にWBA地域ジュニアフライ級タイトル戦として組まれた10回戦のメインイベントで再び相まみえることとなった。
オールスター・ボクシングのフェリックス・サバラは「セネカ・リゾート&カジノ(ナイアガラフォールズ)で堅実な興行を用意した。WBOランキング15位のビジャールが、元WBAゴールド王者アストゥビルカと再戦する」と
「ザ・リング・マガジン」に語った。
「初戦はまさに戦争のような試合だった。中立の地でも同じような展開になると期待している。また、地元の有力選手を揃えた堅実なラインナップもあり、この会場では10回目の興行となるが、これまで毎回チケットは完売している」
この大会は、現地時間午後8時からESPN KnockOutおよびDisney+で国際的にライブ中継される。
この日のセミファイナルでは、地元の女子コンテンダーであるミキア・クレプス(10勝無敗、2KO)が、アルゼンチンのジュリアナ・バスアルド(13勝6敗、2KO)とジュニアフェザー級8回戦で対戦する。
さらに、9試合が組まれた大会では、エロン・デ・ヘスス(10勝1敗2分、3KO)が、豊富な経験を持つコロンビアのベルマー・プレシアード(22勝9敗1分、15KO)とジュニアフェザー級8回戦で拳を交える予定となっている。
人気ヘビー級ジョー・メシの甥、ジョセフ「ミン」メシ(2勝無敗、1KO)は、アレクシス・タヴェラス(3勝3敗、1KO)との対戦でヘビー級でのキャリア初期の歩みを続ける。
ビジャール(21勝4敗4分、16KO)は2013年にプロデビューした。キャリア前半の5年間で3度の引き分けを喫したものの、14勝を積み重ねた。しかし2018年9月、ジェルソン・オルティスに初回TKO負けを喫し、無敗記録が途切れた。
2019年から2022年にかけて5連勝を飾り、その中では元世界タイトル挑戦者レロイ・エストラーダに6回TKO勝ち、さらに大阪で元WBAミニマム級王者の宮崎亮に初回TKO勝ちを収めた。しかし2023年1月に再び日本に乗り込んだ際、花田歩に7回TKOで敗れている。
その後、31歳のパナマ出身ビジャールは、ヘラルド・サパタと2試合を行い1戦目は引き分け、再戦では敗北。その後アストゥビルカに勝利したものの、ハイロ・ノリエガとの10回戦では判定で敗れ、続くケビン・ビバスとの8回戦では判定勝ちを収めた。
一方、アストゥビルカ(23勝3敗、5KO)は2012年にプロデビュー。ペルーで力の劣る相手に21連勝を重ねた後、ドミニカ共和国に遠征し、2021年7月に将来の105ポンド王者エリック・ロサに12回判定で敗れた。
36歳のアストゥビルカは、パナマでビジャールに敗れる前に白星を挙げたものの、昨年10月には将来のWBOジュニアフライ級王者レネ・サンティアゴに10回戦で一方的な判定負けを喫している。
質問やコメントはAnson(elraincoat@live.co.uk)まで。また、Twitter(@AnsonWainwr1ght)でもフォロー可能である。