アーノルド・バルボサ・ジュニアは、5月2日にニューヨーク・タイムズスクエアで開催される『リング・マガジン』
主催のDAZN PPV興行で、リング誌およびWBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス・ジュニアとの一戦に向けて勢いを増している。
昨年4月、技巧派サウスポーのショーン・マコームとの試合でやや不安定な内容ながらスプリット判定勝ちを収めたバルボサは、その後ギアを上げ、11月には元統一王者ホセ・ラミレス、2月にはトップコンテンダーのジャック・キャタロールに対し、いずれも僅差の判定勝ちを収めた。
キャタロール戦でWBO暫定王座を獲得したことで、バルボサにはロペスとのタイトル戦のチャンスが巡ってきた。
「今、自信はとんでもなく高い――めちゃくちゃ高いよ」とバルボサは『ザ・リング・マガジン』のインタビューで語った。「アドレナリンが出まくってる。6か月の間にこの階級のトップ3と戦ってるんだからな。すごくワクワクしてるよ」
「今はまたプロスペクトのような気分だよ。2か月ごとに試合をしているような感覚だ。でも、ビッグファイトを重ねながら忙しくしている。このタイミングで俺とやるのは、あいつにとって最悪の時期だ。4年前、俺が必死に試合を懇願していた頃にやっておくべきだった。あの時の方が勝てる可能性はあったと思う。でも今の俺は“勝つためのレシピ”を見つけたし、この列車はもう走り出している。止まるつもりはない」
バルボサ(32勝無敗、11KO)とロペス(21勝1敗、13KO)は、かつて同じプロモーションであるトップランクに所属していた頃から、対戦が取り沙汰されていた。
バルボサは、ロペスが過激な言動や口撃を繰り広げる一方で、危険な相手であることに変わりはないと語る。最近の記者会見では両者の舌戦が白熱し、ロペスがバルボサに平手打ちを見舞う場面もあった。
「テオのような相手を軽視することなんてできない」とバルボサは言う。「彼は爆発力がある。11か月のブランクなんて関係ない。彼は俺に驚くはずだ。今の俺は全盛期にあるし、最高のコンディションだ。もっと強くなるために集中している。テオは勝ちたいと思っている。けど俺は“勝たなきゃいけない”んだ。彼はハングリーかもしれない。でも俺は飢えてる。その差は大きいよ」
現在33歳、キャリア12年のバルボサは、近年の好調の要因として、喧騒から離れたカリフォルニア州ビッグベアの山中で集中してトレーニングできていることを挙げている。
バルボサは、今回もロペスとの接戦になると予想している。
「この階級のトップ選手たちと戦えば、接戦になるのは当然のことだ」とバルボサは語った。「それが現実だ。もちろんストップを狙っていくよ。チャンスがあれば仕留める。でも、自分の戦略に忠実に戦うつもりだ。ひとつだけ確かなのは、試合が終わったときに俺の手が挙がっているということだ」
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』誌の主任ライターである。XおよびInstagram:@ManoukAkopyan をフォロー。