WBO世界フライ級王者
アンソニー・オラスクアガは、飛躍の年となった2025年を経て、その勢いを今年につなげるべく、3月15日に神奈川・横浜BUNTAIで行われる大会にて、飯村樹輝弥を相手に王座防衛戦を行う。
この試合は当初、昨年12月17日に実施される予定だったが、飯村が出場を辞退したため延期となっていた。
同興行は日本国内ではU-NEXTにて配信予定だが、本稿執筆時点では、米国での放送局およびその他の地域での配信については未定となっている。
オラスクアガ(11勝1敗、8KO)は
『The Ring』誌フライ級3位にランクされている。2019年にプロ転向後、急速にキャリアを積み上げ、わずか5戦目で世界戦に抜擢されるという異例のチャンスを得た。当時のWBA・WBC・『The Ring』誌ライトフライ級王者であった
寺地拳四朗に挑戦したが、9回TKO負けを喫している。
しかし27歳のオラスクアガはそこから立て直し、2024年7月に河野陸を3回KOで下して空位となっていたWBO王座を獲得。その後は4度の防衛に成功し、元世界王者のジョナサン・ゴンサレスを1回TKO、京口紘人を12回判定で破るなど、内容のある勝利を重ねてきた。
一方の飯村(9勝1敗、2KO)は『The Ring』誌フライ級9位に評価されている。2022年、プロ4戦目で経験豊富なエスネス・ドミンゴと対戦し、6回TKO負けを喫した。
その後、27歳の飯村は日本王座を獲得して3度防衛を果たし、さらにOPBF東洋太平洋王座を戴冠。昨年5月にはドミンゴとの再戦で12回判定勝ちを収め、雪辱を果たしている。
セミファイナルでは、元世界王者でベテランのノニト・ドネア(43勝9敗、28KO)が登場する。
WBA世界バンタム級王者・堤聖也に惜敗したばかりのドネアは、15歳年下の増田陸(9勝1敗、8KO)を相手に、間を置かず再起戦に臨む。
現在『The Ring』誌のランキング外ではあるものの、ドネアは殿堂入り級のキャリアの中で、フライ級、バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級と4階級で世界王座を獲得してきた。ビック・ダルチニアン(5回TKO)、フェルナンド・モンティエル(2回TKO)、西岡利晃(9回TKO)ら名王者たちを下した実績も持つ。
2019年11月には井上尚弥と激闘を繰り広げ、12回判定負けながらも名勝負を演じた。その後、2022年6月の再戦では2回TKO負けを喫している。
また同大会では、WBC世界ライトフライ級王者ノックアウトCPフレッシュマート(29勝1敗、11KO)が、元WBO王者の岩田翔吉(15勝2敗、12KO)を迎え、初防衛戦に臨む。
『The Ring』誌108ポンド級ランキング外のフレッシュマートは、WBA世界ミニマム級王座を8年以上にわたって保持し、11度の防衛に成功した35歳のタイ人ベテランである。WBO王者オスカー・コラゾに7回TKO負けを喫するまで、その長期政権を築いた。両者は空位のリング誌王座を争った経緯もある。
その後、108ポンド級に階級を上げ、ベネズエラの政治情勢によりカルロス・カニサレスが王座防衛を行えなかったため、昨年12月4日、ジュニア・サラテを12回判定で下し、空位となっていたWBC王座を獲得した。
一方、『The Ring』誌ライトフライ級5位の岩田は、わずか9戦で日本王座とOPBF王座を獲得した実力者である。しかし、WBO王座挑戦では、巧者ジョナサン・ゴンサレスに12回判定で敗れている。
29歳の岩田はその後白星を重ね、ハイロ・ノリエガを3回で粉砕。しかし昨年3月にはレネ・サンティアゴに12回判定負けを喫した。それでも年末に勝利を挙げ、今回の王座挑戦権を手にした。
さらに、ミニマム級で『The Ring』誌にランクされる松本流星(7勝0敗、4KO)と高田勇仁(16勝9敗3分、6KO)が再戦で激突する。
昨年9月の初対戦では、偶発的なバッティングにより高田が続行不能となり、試合は採点に委ねられた結果、5回テクニカル・ディシジョンで松本が勝利を収めている。
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