26歳のヘビー級プロスペクト、エマニュエル・オディアセは、これまで母国ドイツか拠点を置くイギリスでのみリングに上がってきたが、水曜日の夜にその流れが変わる。
7月19日に地元ハイデルベルクでボスニアのスルダン・ゴヴェダリツァを6回TKOで下した後、身長6フィート8インチの大男はスペイン・バルセロナでの休暇中もコンディションを維持していた。
翌月には次戦の日程が決まり、10月1日にナイジェリア・ラゴスで開催される「カオス・イン・ザ・リング」に出場することが決まった。同大会は
DAZNでライブ配信される予定だ。4人兄弟の末っ子でドイツとナイジェリアの二重ルーツを持つオディアセは、2021年3月に2週間にわたって二度の世界統一王者
アンソニー・ジョシュアとスパーリングを行い、その存在を強く印象づけた。
その後も連絡を取り合い、いわゆる「歴史はそこから始まった」。現在はジョシュアのマネジメントチーム「258MGT」がウルヴァーハンプトンを拠点とするこのプロスペクトを管理しており、ここ数年で複数の世界王者や英国国内の強豪とスパーリングを積んできている。
とはいえ、オディアセ(8勝0敗、7KO)自身には大きな野望がある。今回の相手は40歳のキャリア・クルーザー級選手イドリス・アフィニ(18勝9敗2分、15KO)で、またしてもワンサイドの展開が予想されるが、すでに中長期的な未来を見据えている。
「俺は準備できているし、常に準備を怠らない。この試合が終わったらまたジムに戻って、次のステップに進む。やるべきことを片付けるだけだ。でも早くリングに上がりたくて仕方ない」と、火曜日の計量後にtalkSPORTへ語った。
将来、地域タイトルから徐々に世界レベルへと進むプロスペクトの中で自分がどこに位置するのかを問われると、「2027年には世界王者になるってずっと言ってきた。2年なんてあっという間だし、これまでいろんな世界王者と一緒に練習してきた。俺は一歩一歩進むだけだ。来年はヨーロッパタイトルを狙い、2027年には世界タイトルを腰に巻いている」と答えた。
過去に4団体統一王者
オレクサンドル・ウシクや、長期政権を築いた元WBC王者
デオンテイ・ワイルダーともスパーリングを経験してきたオディアセは、ワイルダー全盛期にスパーしたときのエピソードを明かし、それが自信をさらに強めることになったと付け加えた。
「俺はまだアマチュアで10戦しかしていないときにワイルダーとスパーしたけど、いい経験になった。結局は経験だよ。当時の彼は無敗のノックアウトアーティストとしてアップしているのを見て、アメリカで彼がみんなをKOしてきたのを知っていたから緊張した。」
「俺はアメリカに飛んで行ったんだけど、彼のトレーナーのジェイ・ディアスに『彼はスパーリング相手もKOしてるから気をつけろよ…』って言われた。そのときは“やばいことになるかも”って思ったけど、結局のところ俺はこのために生まれてきたんだ。」
将来的な対戦相手については明言を避けたものの、ナイジェリアにルーツを持つ
モーゼス・イタウマ(13勝0敗、11KO)との「数百万ドル規模のスタジアムファイト」にほのめかす発言をしている。時が来れば、ということだ。