ダニー・ガルシアは、自分が手に負えない挑戦をしていることに気づいたときには、すでに手遅れだった。
2024年唯一の試合で、ダニー・ガルシア(37勝4敗、21KO)は大胆にもミドル級に階級を上げ、エリスランディ・ララのWBA王座に挑戦した。
ガルシアはそれを「偉大になるための挑戦」と呼んだが、ララは「無謀な行為」だと一蹴した。
普段はアウトボクシングを得意とし、左手を構えてカウンターを狙うララだったが、この試合ではガルシアに対して真っ直ぐ前進し、容赦ないプレッシャーをかけ続けた。ガルシアはその圧力に屈し、試合終了後には引退を考え始めるほどだった。
それでも、36歳のガルシアが本当にグローブを吊るすかどうかはまだ不透明だ。彼の父でありトレーナーでもあるアンヘル・ガルシアは、最近のインタビューで「息子のキャリアの終焉を決めつけるのはまだ早い」と明言している。
「ダニーはまだ再び戦うかもしれない」と、アンヘル・ガルシアは YSM Sports Mediaに語った。
もしダニー・ガルシアが再びリングに上がるとすれば、中途半端な調整試合ではなく、大舞台でのビッグファイトを望む可能性が高い。
しかし、現状ではガルシアが主導権を握れる立場にはない。前戦でのパフォーマンスやキャリアの段階を考えれば、彼はチャンスが巡ってくるのを待つしかない。
幸運なことに、彼の父アンヘル・ガルシアは、誰がその扉を叩くべき相手なのかを明確に理解しているようだ。
「ダニーにとって完璧な相手はマリオ・バリオスだ」とガルシアは続けた。「それはいい試合になるだろう。」
29歳のマリオ・バリオスは、キャリアの勢いを取り戻すためにも良い試合が必要だ。直近の試合では、アベル・ラモスを相手にスプリット・デシジョンの引き分けに終わり、苦戦を強いられた。
次の一手を考える中で、ダニー・ガルシアとの対戦は理にかなっているように思える。しかし、それが現実的に実現可能なのかどうかは、また別の問題だ。
ダニー・ガルシアが147ポンドのウェルター級リミットまで減量したのは、すでに5年以上前のことだ。しかし、父アンヘル・ガルシアはその点について全く心配していない。
確かに、しばらくウェルター級で戦っていないが、それは「もう戻れない」という意味ではないと考えているのだ。
「ダニーは147ポンドで戦える。ウェルター級でも十分なパンチ力を持っている。」