アンヘル・フィエロは、10月4日にメキシコ・ティファナで行われるBxstrsプロモーションズの興行でメインを務め、対戦相手は未定ながらリング復帰を果たす。
「タシロ」フィエロ(23勝3敗2分、18KO)にとっては、7月に予定されていた
アイザック・クルスとの再戦を前に、計量日当日に起こしたトラブル以来のリングとなる。
当時フィエロは減量中に体調不良を訴え、
試合を断念して病院に搬送され、経過観察を受けていた。
ロバート・ガルシア(フィエロのトレーナー)は
『ザ・リング』にこう語った。
「彼をもう一度コンディションに戻すつもりだ。俺と一緒にやり直すのは、まるでゼロからのスタートみたいなものになる。俺たちは大きな名前相手の絶好のチャンス、そして大きなファイトマネーを失った。でも、彼を試合から降ろしたのは、減量が本当にひどい状況だったからだ。
彼は準備できていなかったし、体も反応しなかった。あのままリングに上がればもっと悪化していたはずだ。俺は常にファイターを最優先に考える。家族が病院に呼ばれるんじゃなく、無事に家に帰れるようにしたいんだ。
絶対にそんなことはさせない。あのとき彼を試合から降ろしたのは、俺たちにできる最良の決断だった。」
フィエロとクルスは今年2月に年間最高試合候補に挙げられる激闘を演じ、合計1,410発ものパンチが飛び交った末に、僅差の判定でフィエロが涙をのんだ。クルスのヒット数は248、フィエロは238だった。
その後、再戦からフィエロが離脱したため、クルスは急遽代役のオマール・サルシード・ガメスと対戦し、マニー・パッキャオ対マリオ・バリオス戦のアンダーカードで判定勝ちを収めた。
クルスは次戦、年内にラモント・ローチJr.と対戦する予定だ。
Manouk Akopyan は『ザ・リング』のリードライター。XとInstagramで @ManoukAkopyan をフォローできる。