アンディ・クルスの戦績に目を通すと、次戦で世界王座に挑むという事実に戸惑いを覚えるかもしれない。
30歳のキューバ人であるクルスは、プロキャリアわずか6戦で、目立った相手とも対戦していない。しかし、シングルディジットの敗戦数に対して約140勝とされる圧倒的なアマチュア戦績を誇り、2020年五輪で金メダルを獲得するなど、早期に大きなチャンスを引き寄せるに足る経歴を持つ。
クルスは、ジャロン・エニスの父であるデレク・“ボージー”・エニスの指導を受ける。そのエニスは、マッチルーム・ボクシングに対し、間近で初めてクルスを見たとき、衝撃を受けたと語る。
「ここで彼がスパーリングしているのを初めて見たとき、『こいつはとんでもないプロになる、とんでもない世界王者になる』と思った」とエニスは語る。
アンディ・クルスがその予言を現実のものとするには、1月24日、ラスベガスのフォンテーヌブローで行われるDAZN中継の一戦で、
IBFライト級王者のレイモンド・ムラタラを突破しなければならない。ムラタラは、昨年6月に暫定王者から正規王者へ昇格して以来、これが初の王座防衛戦となる。
クルスは6月、三代大訓を5回でストップする圧勝を収めて勢いに乗る。プロ経験の少なさにもかかわらず、下馬評ではクルス有利と見られるが、ジャロン・エニスはそれが不安材料になるとは考えていない。
「アンディはタイトル戦の準備ができている」とエニスは言う。「豊富なアマチュア経験があり、立ち振る舞いも分かっている。アマチュアでやってきたことは、すべてプロに持ち込めている。
彼はこの競技で望むことは何でも成し遂げられる。それは頭脳、IQだ。素晴らしい頭と、高いボクシングIQを持っている」。