アンドリュー・モロニー対
アルヒ・コルテスによるIBFスーパーフライ級挑戦者決定戦は、当初予定されていた8月9日から1週間延期され、8月16日に開催されることとなった。
両者の対戦は、メキシコ・ゴメスパラシオにあるヒムナシオ・アウディトリオ・センテナリオで行われる予定である。ただし、試合日程の変更理由は公表されていない。
この試合の勝者は、IBF王者
ウィリバルド・ガルシアへの指名挑戦権を得ることになる。
モロニー(27勝4敗、17KO)は、
『The Ring』誌スーパーフライ級ランキング第5位に位置し、2014年のコモンウェルスゲームズ金メダリストでもある経験豊富なアマチュア出身のファイターである。プロ転向後は、ルイス・コンセプシオン(10回TKO)、ミゲル・ゴンザレス(8回TKO)、エルトン・ダーリー(8回終了時棄権)といった実力者たちに勝利を収めた。
その後、当時WBA王者だったジョシュア・フランコとの3連戦では勝ち星を挙げられなかったものの、4連勝を経て再び王座戦線に浮上し、2023年5月には空位のWBO王座を懸けてパウンド・フォー・パウンドのスター、
中谷潤人と対戦した。
その試合では3度のダウンを喫し、最終ラウンドでストップされる結果に終わったが、その7ヶ月後にはジュディ・フローレスとの10回戦に判定勝利で復帰を果たした。さらに2024年5月には、ワシル・ロマチェンコ対ジョージ・カンボソス・ジュニア戦のアンダーカードとして、WBC暫定王座を懸けてペドロ・ゲバラと対戦。惜しくもスプリット判定で敗れた。
なお、そのゲバラは6ヶ月後に統一王者でリング誌王者でもある
ジェシー「バム」ロドリゲスの前に力尽きた。一方モロニーは、同年12月15日にタイのジャクラーウット・マジュンゴエンを第3ラウンドでストップし、2024年の最終戦を白星で締めくくった。
対するコルテス(27勝4敗2分、11KO)は、モロニーより6ヶ月早く2014年にプロデビューしており、世界戦線までの道のりは大きく異なっている。
現在30歳の彼は、キャリア初期に1年おきに連敗を経験するなど厳しい時期もあったが、その後は立て直し、2022年9月に当時のリング誌王者
フアン・フランシスコ・エストラーダに挑戦するまで再び敗れることはなかった。
世界最高レベルで戦えることを示した後、メキシコシティ在住の彼は下位ランクの相手に対する10回戦で2つの判定勝ちを挙げ、当時115ポンド級のWBO王者だった中谷潤人への挑戦の機会を手にした。2023年9月の試合では大差の判定で敗れたものの、その後も地元メキシコでより実力のある相手を相手に2連勝を挙げ、精力的に活動を続けた。
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