エリクソン・ルビンはこれまで何度もビッグステージに立ってきたが、そのたびに結果を出すことができずに終わる。
そして先週土曜の夜、テキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで、また同じことが起きる。『ザ・リング』ジュニアミドル級5位のルビンは、
ヴァージル・オルティスJr.の前に完敗し、2ラウンドTKOで屈辱的な敗北を味わう。試合後まもなく、ルビンは階級を上げて160ポンドで再起を狙うつもりだと明かす。しかし、殿堂入りファイターのアンドレ・ウォードは、30歳のコンテンダーがこれ以上ダメージを受ける姿を見たくないと語る。
「彼ができる最も賢いことのひとつは、自分自身と正直に向き合って話をすることだと思う」
とウォードは番組『All The Smoke Fight』で言う。
「今の彼にはパンチ耐性がもう残っていないと思う。土曜の夜に最初の強打をもらった瞬間、体が固まって反応できなくなったのが見えた。もうルビンが戦うところを見たいとは思わない」
ルビン(27勝3敗、19KO)はこれまでジャーメル・チャーロ、セバスチャン・フンドラ、そしてオルティスに3度も残酷なストップ負けを喫してきた。
しかし、まだ30歳ということもあり、少しの修正でキャリアを立て直せると本人は信じている。
だがウォードは、今の状況ではリスクに見合うリターンはないと考える。
そこで彼は、ルビンがメンターとして競技に関わり続ける道を勧める。
「彼は別の形で影響力を持つことができる」
とウォードは言う。
「自分がうまくできたこと、成功した部分、そしてうまくいかなかった部分を次の世代に伝えられる。そうすれば、この競技でまだ存在感を保てる」
「諦めない姿勢は評価するが、君の“いい時代”は別の場所にあると思う」