サウジアラビアのリヤード、発――高く評価される名トレーナー、ヴァージル・ハンターの慎重な指導スタイルは、一部では賛否が分かれることもある。世界タイトル挑戦の準備を整えるだけでなく、その後もエリート層に定着させることは容易ではない。しかし、無敗のミドル級有望株アマリ・ジョーンズは、新たに師事するハンターに対して称賛の言葉しか持ち合わせていない。

髪は自然なアフロ風に広がり、ヘッドフォンを装着し、自分の世界に没入している――最初はジョーンズだと気づかなかった。おそらく、それがカリフォルニア生まれの若きボクサーにとって理想的な姿なのだろう。彼は笑みを浮かべ、キャンプ外では誰もが「リラックスしている」と口をそろえる。そして、22歳の才能（12勝0敗、11KO）が8,000マイル離れたサウジアラビアにいる理由を、先んじて説明し始めた。なぜ、ここにいるのか？

「ジョシュア・ブアツィが試合をするんだ！ 俺も同じキャンプで一緒にトレーニングして、スパーリングもしてきたし、同じトレーナーに師事している。だから、彼を応援するために、そして彼が勝つ瞬間を見るためにここに来たんだ。」とジョーンズはザ・リングに語った。

ブアツィが同世代の選手と一線を画す理由について、ジョーンズはこう語った。

「決意と規律の違いだよ。当然、彼にはスキルがあり、これまでトップクラスの相手と戦い続けてきた。でも、この試合で彼が真にそのレベルにふさわしいことが証明されるはずだ。彼は冷静で、ボクシングを理解している。多くの選手はすぐに大舞台に飛び込もうとするが、彼は違う。賢く、ボクシングは細かい駆け引きの積み重ねだとわかっている。そして、チャンスが訪れたときには、それを確実にものにするはずさ。」

WBO世界ライトヘビー級暫定王者のジョシュア・ブアツィ（19勝0敗、13KO）は、2021年の第1四半期にヴァージル・ハンターとタッグを組んだ。それから4年が経った今も、正規王座獲得のチャンスを目前にしながら、もどかしい状況が続いている。

ブアツィは元WBA世界スーパーミドル級王者のカラム・スミス（30勝2敗、22KO）を相手に暫定王座の防衛戦に挑む。しかし、ハンターがドミトリー・ビボルとの対戦により慎重な姿勢を示したことが、陣営内に緊張を生み、最終的にはマッチルームとの契約終了を予感させる要因となった。

ブアツィは信念を貫き、そして彼だけがホームの快適さを離れ、新たな環境を求めて旅立ったわけではない。ジュニアミドル級のアマチュアエリートとして実績を積んだジョーンズは、静かに世界の舞台へと溶け込んでいった。アマチュア時代には、トップランクが擁する有望株、ザンダー・ザヤス（21勝0敗、13KO）やヴィト・ミエルニッキ・ジュニア（20勝1敗1分、12KO）と拳を交えてきた。

では、ヴァージル・ハンターはどのようにして最高の指導を施し、彼にとって歓迎すべき展望をもたらしているのか。二階級制覇王者デビン・ヘイニーと共に過ごしたことで注目を集め、26歳のヘイニーのアンダーカードにも頻繁に登場してきた彼のキャリアに、ハンターはどのような影響を与えているのか。

「ああ、彼はまさに達人で、唯一無二のトレーナーだよ。俺たちは最近になって一緒にトレーニングを始めたばかりだけど、ブアツィとは数年前からの知り合いで、彼が成長し続ける姿を見てきたし、ヴァージルのジムの他の選手たちも同じだ。本当に特別な存在さ。俺も多くのことを学んでいるし、彼にはまだまだ俺たちに教えられることがたくさんある。言葉では説明しきれないけど、実際にそこにいて体験しないとわからないよ。」

ジョーンズの2024年の戦績は、4か月の間隔を空けた2つのKO勝利のみだった。

アルメル・ムンバ・ヤッサ（10勝2敗1分、8KO）は、2か月前にオースティン "アモ" ウィリアムズにストップされていた。一方、メキシコ人サウスポーのダニエル・エチェベリアは、過去に元世界タイトル挑戦者のエギディウス・カバリアウスカスやスレイマヌ・シソッコ、さらにはカルロス・オカンポと拳を交えてきたが、2021年3月にシソッコに6ラウンドTKO負けを喫して以来、試合はわずか1度しか行っていない。

つまり、彼の戦績を細かく見ていくと、160ポンド級でインパクトを残すにはまだ多くの課題が残っていることがわかる。しかし、時にはたった一つのチャンスが大きな転機となるものだ。その一方で、世界中の一流の選手たちと共に過ごすことは、少なくともその過程において決してマイナスにはならない。

「2024年はいつもとは違った年だった。普段はもっとアクティブに試合をこなすことを目指しているけど、来年はその流れを取り戻したいと思っている。できれば年明け早々に試合のニュースを届けたいね。」

彼は辛抱強く試合日程を待っている。それは、多くの契約を持たない有望選手たちが直面する厳しい現実だ。プロモーション契約のないフリーエージェントとして、自身にチャンスを与えてくれる最適な舞台を探し求めるプロ4年目のジョーンズは、自らを「磨かれるのを待つ原石」と表現し、その強気な信念を証明する機会を待ち望んでいる。

本物の試合に代わるものはないが、励みになるスパーリング経験があるのは大きな助けとなる。

最初に思い浮かぶ名前は、英国および欧州王者のデンゼル・ベントリー（21勝3敗1分、17KO）だ。彼は『ザ・リング』誌のミドル級ランキング10位に名を連ねる選手に対し、健闘を見せた相手でもあり、ジョーンズが尊敬するボクサーの一人でもある。

他の注目すべき名前として、彼は英国クルーザー級王者のシェイボン・クラーク（10勝1敗、7KO）、前述のスレイマヌ・シソッコ（17勝0敗、9KO）、そして最近敗戦を喫したスティーブン・マッケンナ（15勝1敗、14KO）らとのスパーリングを挙げた。しかし、いざ本格的なステップアップの機会が訪れたときにどうなるかは、まだ分からない。