アマンダ・セラノの母国凱旋は、すべてが計画通りに進む。
プエルトリコ出身のセラノは、サンフアンのコリセオ・ロベルト・クレメンテで行われた3分×10回戦でレイナ・テレスにユナニマス判定勝ちを収め、『ザ・リング』、WBA、WBOのフェザー級王座を防衛する。スコアは98-92、97-93、97-93となる。
セラノがプエルトリコで試合を行うのは2021年以来となり、126ポンドでの試合は2023年以来となる。
試合後、フェザー級復帰についてセラノは「素晴らしい気分である。戻ってこられたことは、さらにうれしい。ここ2年間この階級で戦っていなかったが、次の試合はもっと、もっと良くなる」と語る。
テレス(13勝1敗1分、5KO)も健闘を見せ、特に強打を当てる場面で存在感を示すが、試合が進むにつれて、セラノの技術と経験の差が勝敗を分ける結果となる。
身長とリーチで優位に立つセラノ(48勝4敗1分、31KO)は、テンポを上げて攻め込み、テレスをパンチの射程にとどめる展開で主導権を握る。テレスのボディへの攻撃は序盤から22歳のプロスペクトに影響を与え、中盤にはさらにダメージを蓄積させる。5回には、ロープ際を動き続けるテレスに対し、ボディ攻撃で最大の成果を挙げる。
5回終了後、セラノの右目下の腫れがより目立つようになる。6回には、テレスがチェックの左フックやジャブでセラノに対抗し、この腫れを悪化させるなど、この試合で最も良いラウンドの一つを作る。
それでも37歳のセラノは試合を通じて主導権を維持する。最終回には一気にギアを上げ、クリスティ・マーティンの32KOという記録に並ぶことを狙い、執拗にボディを攻め立てる。テレスは最後まで耐え抜き、大幅なステップアップとなる一戦で将来性を示す。
「10回戦どころか、3分ラウンドを戦ったこともなかったが、世界最高峰の一人とそれをやり遂げた」とテレスは語る。「アマンダはずっと憧れてきた存在である。最後まで立ち続け、戦い抜いた」。
テレスは計量で0.6ポンド超過したため、王座獲得資格を失っていた。VADA(自発的アンチドーピング協会)の検査で非典型的所見が出たことでエリカ・クルスが試合から外れ、2週間余り前の急きょ代役として起用される。
セラノは、テレスが代役を引き受けてくれたことに感謝の意を示す。
「短期間のオファーにもかかわらず、試合を受けてくれたレイナには本当に感謝する。彼女は戦士である」とセラノは語る。「試合後に彼女に伝えた。心配する必要はない。再びMVPの舞台で戦うことになる、と。今夜、彼女は無敗の選手のように戦い、戦士であることを証明した」。
テレス戦後、セラノはフェザー級での王座統一戦を要求する。WBC王者はティアラ・ブラウン、IBF王者はニナ・マインケとなる。
「フェザー級には新しい王者が多くいる。それは素晴らしいことである」とセラノは語る。「いつか全員が集まり、互いに戦う日が来るかもしれない。私は統一フェザー級王者であり、ほかにも王者が存在する」。