井上尚弥は土曜日、サウジアラビアで開催された「The Ring V：Night of the Samurai」のメインイベントで、アラン・ピカソを相手にまさに傑作とも言える内容を披露し、判定で完勝した。

スーパーバンタム級の無敗統一王者である井上（32勝0敗、27KO）は、1人のジャッジからフルマークの支持を受け、残る2人のジャッジでもピカソ（32勝1敗1分、17KO）は合計4ラウンドしか奪えなかった。

試合を通じて井上は終始余裕を持って戦い、ヒット数では328対170と大きく上回り、放ったパンチの数も305発多く、危なげなく勝利を収めた。

しかしピカソは、自身のキャリアで最も厳しい挑戦となったこの一戦において、「モンスター」井上から、さらに多くのものを想像していたと語った。

「難しく、とてもタフな試合でした。井上は非常に爆発力があり、とてもスピードが速かった」とピカソは試合後、控室で『ザ・リング・マガジン』に語った。

「ただ、終盤のいくつかのラウンドでは、自分の方が上回っていると感じた場面もありました。確かに厳しい試合でしたが、正直なところ、井上からはもっと厳しいものを想像していました。もっと爆発力があって、もっとパワフルな……。負けたという感覚はありません。世界王者になるという夢は、まだ続いています。しっかり準備して、さらに強くなって戻ってきます」

一方の井上は、5月に中谷潤人との一戦が控えているとされる中で、無敗統一王者としての6度目の防衛戦（今年4度目）を振り返り、驚くほど自分に厳しい評価を下した。

「今日のパフォーマンスは十分ではありませんでした。もっと良い試合ができたはずです」と井上は試合後インタビューで語った。「勝てたことはうれしいですが、本当に疲れました。少し休養が必要です……。今回の試合から学び、次はもっと良くなると思います」

Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X（旧Twitter）およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。