アジト・カバイエルは、約3年ぶりにドイツで戦うのを待ちきれないと言う。
無敗のドイツ人ヘビー級コンテンダーであるカバイエルの復帰戦は、フランク・ウォーレン率いるクイーンズベリー・プロモーションズによって先週発表され、1月10日にオーバーハウゼンのルドルフ・ウェーバー・アリーナで行われる予定だ。『ザ・リング』誌で3位にランクされるカバイエルにはまだ対戦相手がいないが、ロンドンのO2アリーナで土曜日に行われた
ファビオ・ウォードリー対
ジョセフ・パーカー戦(11回TKO)後の彼の発言から察するに、WBC暫定王者として単なる調整試合を求めているわけではないようだ。
「この話を聞いてうれしいよ」とカバイエルは『ザ・リング』に語る。「ホームカミング・ファイトだからね。ドイツのファンのみんながこの試合を待っている。でも問題は――相手がいないことだ。いい相手を待っているんだ。
ダニエル(デュボア)もイギリスで相手がいないと聞いた。だったらカバイエル対ダニエルでいいじゃないか? 彼に相手がいないと聞いたし、俺は誰とでも戦う準備ができている。俺はスポーツマンだからね。トラッシュトークは嫌いなんだ。人々はこう言うんだ、『それはファンにとっていい試合だ』とか『いや、いい試合じゃない』とか。でも俺は思う、カバイエル対ダニエルはいい試合になると思うよ」
カバイエル(26勝0敗18KO)と同様に、デュボアもクイーンズベリー・プロモーションズに所属している。しかし、ロンドン出身のデュボア(22勝3敗21KO)が、その危険な相手を受け入れるかどうかは不明だ。彼は7月19日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた
オレクサンドル・ウシクとの再戦で5回KO負けを喫しており、元IBF王者として2026年初頭の復帰戦を控えている。
28歳のデュボアは、カバイエルにとって4戦連続での強敵となるだろう。カバイエルは2023年12月以降、ボクシング界でも屈指のヘビー級ファイターへと成長を遂げている。
33歳のカバイエルは、22か月前にロシアの
アルスランベク・マフムドフを4回TKOで倒した。当時無敗だったマフムドフ(現在21勝2敗19KO)をボディブローで3度倒し、10回戦予定の試合は途中でストップされた。
その後もカバイエルの勢いは止まらず、無敗のキューバ人コンテンダー、
フランク・サンチェス(現25勝1敗18KO)、さらに強打のサウスポーである中国の
ジーレイ・チャン(現27勝3敗1分22KO)を立て続けにノックアウト。最後に試合をしたのは2月22日で、6回にボディショットでチャンを沈めて以来、8か月間リングから遠ざかっている。
カバイエルがマフムドフ、サンチェス、チャンに挙げた勝利はいずれもサウジアラビアのリヤドで行われたものだ。彼がドイツで最後に試合をしたのは2023年3月で、そのときはボーフムのルールコングレスでクロアチアの
アグロン・スマキチ(21勝3敗19KO)を3回TKOで下している。
『ザ・リング』で4位にランクされるデュボアは、これまでにウクライナのオレクサンドル・ウシク(2度)とイギリスのライバル、
ジョー・ジョイスに敗れているが、いずれもKOによるものだ。
Keith Idec は『ザ・リング』の上級ライター兼コラムニストである。X(旧ツイッター)では @idecboxing で連絡できる。