イングランド・マンチェスター発――
ザック・ミラーは土曜、
レオン・ウッドストックを下してコモンウェルス・フェザー級王座の防衛に成功した後、さらなるタイトルとビッグマッチを狙っている。
ウッドストック戦は、ミラーにとってクイーンズベリーとの新たなプロモーション契約下での初戦となり、自らの存在感を示す舞台となった。元英国王者のミラーはもっと楽な戦い方もできたはずだが、新たなプロモーター陣に自身の価値を示すだけでなく、逃げ回ってクリンチするだろうと示唆していたウッドストックに対しても自分の真価を証明しようと決意していた。
ミラーはどちらもしなかった。代わりにマンチェスター出身の彼は、レスターのタフマンを相手にボクシングと打ち合いを織り交ぜ、
観客を沸かせる12回判定勝ちを収めた。
ミラー(17勝1敗、3KO)は
「ザ・リング・マガジン」に「楽しかった」と語った。
「俺はビッグファイト、ハードな試合、そしていい試合のためにこの世界にいる。そして再び自分がどういうファイターかを証明した。レオン・ウッドストックといい試合をして、勝って、俺はいまだチャンピオンだ」
「そこには大きな意味があった。クイーンズベリーと契約して、ちょっとした厄介者と対戦したんだ。ウッドストックはスーパーフェザーから下げてきて、キャリアを再び軌道に乗せようとしていた」
もちろんミラーはフットワークが速く頭脳的なファイターだが、英国フェザー級の上位には完成度の高いチャンピオン級の実力者が揃っており、自分もその舞台に立つ資格を勝ち取らなければならないことを理解している。
彼は真のワンパンチ・パワーを身につけることはないだろうが、今では相手に敬意を払わせるだけの強打を放つようになり、パワー強化とインファイトの技術にも取り組んできた。
ゼルファ・バレット、
アンソニー・カカーチェ、アーチー・シャープのようなファイターたちは、最初から最後までアウトボクシングでウッドストックを封じ、より鮮やかな勝ち方をしてきたかもしれない。だがミラーは、踏みとどまり、時にはウッドストックの土俵で打ち勝つことで、自身のスタイルが完成へと近づいていることを示した。
距離を保つ展開を選んだ時、ミラーは切れのあるジャブと正確な右でポイントを奪うことができた。重要なのは、ウッドストックが距離を詰めても決して押し負けなかった点だ。
無理に打ち合いに引き込まれるのではなく、いつ、どれだけの時間付き合うかを自ら選べるようになっていた。
彼はこう語った。「リングの中で驚いたことは何もなかった。すべてがかみ合ってきている。ジムでハードに練習してきたし、全てに対応できた」
「リングに上がり、自分の仕事を果たし、観客を沸かせた。みんながこの試合の話をしているし、それで満足だ。レオンはまさに予想通りの相手だった」
「自分が一枚上だったと感じた。彼には敬意を表する。本当にタフなファイターだし、大いにリスペクトしている。だが俺の方が上だった」
WBAフェザー級王者
ニック・ボールを筆頭に、126ポンドにはイギリス勢の強力な布陣が揃っている。
その追随者の先頭に立つのが
ネイサニエル・コリンズだ。2023年11月、コリンズはミラーにマジョリティ・デシジョンで辛勝しており、現在はスペインのクリストバル・ロレンテとのヨーロピアンタイトル挑戦に向けて準備を進めている。
元ヨーロピアン・ジュニアフェザー級王者
リアム・デイビスは現在フェザー級に定着しており、無敗のウェールズ人リース・エドワーズは、ミラーが最近返上した英国タイトルを懸けてガリー・パワーと対戦する予定だ。
ミラーのタイトル戦はすべて過酷なフルラウンド戦となってきた。今後も楽な試合などないことを理解しているが、それでも彼は積極的にその舞台に飛び込みたがっている。
彼はこう語った。「この競技でできるだけ多くのタイトルを獲りたい。それだけだ。相手の名前なんて気にしてない。フェザー級に楽な試合なんてないし、誰かの名前を叫んだり挑発したりするつもりもない。リングに上がる全てのファイターをリスペクトしている」
「とにかくできるだけ多くのタイトルを獲りたいし、その準備はできている。年末までにもう一度リングに上がる。100%間違いなく、できるだけ早く。ケガもなければカットもない。すぐにでも戦える状態だ」