デビッド・アデレイのトレーナーであるアダム・ブースは、世界レベルで成功できない選手を指導することには「興味がない」と語っている。アデレイは今週末、マンチェスターでキャリア2度目となる英国タイトル戦に臨む。
現在イングランド王者として順調にステップアップを続けるデビッド・アデレイ(13勝1敗、12KO)は、土曜夜にマンチェスターのCo-Opライブ・アリーナで行われるフランク・ウォーレンとDAZNによる初の共同メインイベントで、空位のロンズデールベルトをかけてジャミー “TKV” チシケバ(8勝1敗、5KO)と対戦する。
アデレイはプロ入り当初、ハードパンチャーとして期待されていたが、2023年10月にファビオ・ウォードリーとの英国タイトル戦に挑んだ際に壁にぶつかり、第7ラウンドKOで敗れている。
ロンドン西部出身のアデレイは現在、クルーザー級とヘビー級で世界王座を獲得したデビッド・ヘイを指導したアダム・ブースのもとでトレーニングを積んでいる。ブースはこれまでにも、ジョージ・グローブス、アンディ・リー、マイケル・コンランといった世界王座を獲得または挑戦した選手たちを指導してきた実績を持つ。
ウォードリー戦での敗北を受けて、アデレイは環境を一新し、新たなトレーナーとしてアダム・ブースを迎え入れた。
ブースとの初陣となった試合では、アデレイがこれまで無敗だったソロモン・デイカーズを初回KOで下し、鮮烈な勝利を飾った。
あの夜、ブースはアデレイに求めていたものをまさに目の当たりにし、彼がジムでかつて指導してきたファイターたちの足跡を辿るだけの姿勢と資質を持っていると確信した。
ブースはクイーンズベリー・プロモーションズに対し、次のように語った。
「俺は世界レベルじゃないものには興味がない。実際に世界王者になるか、挑戦するかに関わらず、俺が求めているのはそのレベルだけだ。それ以外は眼中にない。」
「もし彼を世界レベルに導けると信じていなかったら、一緒に仕事なんてしていないよ。」
「彼はタフだし、姿勢もいい。パンチも強いし、今まさにどう取り組むべきか、プロとはどうあるべきか、何をどう鍛えるべきかということを理解し始めているアスリートだ。」
「本当に感心したのは、ジムと試合当日の違いをしっかり見せてくれたことだ。ジムでの練習があって、試合当日の控室があって、そして実際の試合がある……ソロモン・デイカーズ戦から感じたのは、彼が“本番で力を発揮するタイプ”のファイターだってことだ。それを目の当たりにするのは嬉しいことだよ。実際のところ、試合をしてみないと分からない選手も多いからね。」
「今のところ、コーチとファイターの関係は本当に健全なものだよ。俺はミットを持っていて、目の前に世界レベルのパンチ力を持った選手がいるとどう感じるかをよく知ってる。そして彼には、その世界クラスのパワーが確かにあると認識している。」
同じく土曜夜の興行では、ジョー・ジョイスとフィリプ・フルゴビッチがメインイベントで激突するほか、パリ五輪で英国代表として出場したデリシャス・オリーがプロデビュー戦を迎える。