元世界タイトル挑戦者のスティーブ・クラゲットが、アダム・アジムの次戦の対戦相手として浮上している。
現在22歳のアジムは、これまでに13勝0敗(10KO)と快進撃を続けており、その結果としてWBCのランキングでトップ15入りを果たした。彼の次戦は6月下旬から7月初旬に予定されている。
前戦は2月1日にウェンブリー・アリーナで行われたメインイベントで、セルゲイ・リピネッツを9ラウンドでストップする印象的な勝利を収めた。アジムのプロモーターであるボクサー社は、次回興行でも彼を中心に据えたイベントの構築を目指しているとみられている。
そして現在、アジムのトレーナーであるシェーン・マクギガンは、クラゲットが次戦の候補として適任である可能性を認めている。彼らは、実績ある選手であり、アジムにとって有意義なラウンドを経験させられる相手を模索している。
35歳のクラゲットは、昨年6月にテオフィモ・ロペスと12ラウンドを戦い抜いた経験を持つ。通算49戦中8敗しているが、そのうちKO負けはわずか1度だけであり、それも2011年、ロメオ・ジャコサレムとの8回戦で試合残り90秒のところでストップされたものである。
アジムは、同じ英国のスーパーライト級コンテンダーであるダルトン・スミスとの対戦もたびたび噂されてきたが、スミスは今週末のマシュー・ジャーメイン戦に勝利すれば、WBC世界タイトルへの挑戦が予定されている。また、アジムのもう一人のターゲットであるハーレム・ユーバンクは、ジャック・カタロールとの対戦が目前に迫っている模様だ。
こうした状況を受けて、マクギガンは国際的な選手との対戦を視野に入れており、クラゲットがその候補の一人であることを認めている。
マクギガンは『ザ・リング・マガジン』に対し次のように語っている:「アダムは世界タイトルまであと1試合、もしくは2試合という位置にいる。22歳でこのポジションにいるのは非常に素晴らしいことだ。」
「我々はアメリカ人など、実績がありトップレベルで戦った経験を持つ国際的な選手を検討している。その中にクラゲットも含まれる。」
「近く正式な発表ができると思う。私はアダムのためにいくつかの名前をリストアップしているが、多くの変数がある。6月末から7月初めの試合を目指している。」