シャクール・スティーブンソンは、自身の完璧さを誇りに思っている。それは一見すると良いことのように思えるかもしれないが、エイベル・サンチェスにとっては必ずしもそうではない。
『The Ring』のライト級ランキング4位であり、現WBC王者のスティーブンソン は、これまでタイトル防衛戦でほとんど苦戦することなく勝ち続けてきた。その流れは数週間前の試合でも変わらず、スティーブンソンは急遽代役となったジョシュ・パドリーを圧倒し、最終的にストップ勝ちを収めた。
スティーブンソンの「打たれずに打つ」スタイルは非常に効果的だが、エイベル・サンチェスによれば、その成功の大部分は対戦相手のレベルによるものだという。彼がエリート級の選手たちと対戦する段階になれば、その慎重な戦い方が裏目に出る可能性があるとサンチェスは指摘する。
「彼はラウンドを取るためにもっと積極的に戦わなければならない」とサンチェスは『Fight Hub TV』に語った。「彼はラウンドを明確に勝つための仕事を十分にこなしていない。時に攻撃の手数が足りず、完璧すぎるんだ。トップ選手たちは、勝つために必要なことをやってくる。」
エリート級の選手といえば、最近世界最高峰の135ポンド級ファイター2人が激突した。3月1日、ブルックリンのバークレイズ・センターでジャーボンテ・デービスとラモント・ローチが対戦。しかし、36分間の戦いの末、試合はマジョリティ・ドローに終わった。
スティーブンソン(23勝0敗、11KO)は、この2人とリングで対峙することを望んでいる。彼は自分のスキルがあればアウトボックスできると確信しており、それを証明したいと強く願っている。しかし、エイベル・サンチェスはそう確信していない。
サンチェスはスティーブンソンが特定の選手と対戦すると苦戦する理由を語る中で、デービスとローチの持つ闘争心と攻撃的なスタイルが、27歳のスティーブンソンには厳しすぎるのではないかと指摘した。
「シャクールは、これらの選手と戦うために、もう少し力強く戦う必要があると思う」とサンチェスは説明した。「今の戦い方のままでは、ラモントやジャーボンテと渡り合うのは難しいと思う。」