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アブドラ・メイソン:「前戦で初回に2度ダウンしても、冷静だった。パニックにはならなかった」
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Keith Idec
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アブドラ・メイソン:「前戦で初回に2度ダウンしても、冷静だった。パニックにはならなかった」
ニューヨークではアブドラ・メイソンは、アマチュアとプロを合わせた最初の94戦で、一度もダウンを喫したことがなかった。


このライト級の有望株は、相手の強打でダウンを喫するような場面が来ても、自分は冷静に対処できると確信していた。父でありトレーナーでもあるヴァリアント・メイソンは、アブドラがまだ9歳でジムに通い始めた頃から、そうした厳しい場面に備える指導を続けてきた。当時の彼は、ボクシングを続けるかどうかさえ分からなかった少年だったが、やがてこの競技に人生を捧げるようになった。


だからこそ、アブドラ本人もヴァリアントも驚きはなかった。ボクシング界で最も注目される才能のひとりである彼が、ヨハン・バスケスの強烈なパンチを受けて2度ダウンしながらも立ち上がり、11月8日にバージニア州ノーフォークで行われた短くもスリリングな打ち合いの中で、危険なドミニカ人ベテランを第2ラウンドでノックアウトしたのは当然の結果だった。


バスケス(26勝6敗、21KO)は、試合開始からわずか48秒で最初の左フックを決めてメイソンをダウンさせ、その1分10秒後にも再びダウンを奪った。その2度のダウンの合間には、メイソンの見事な左アッパーカットが炸裂し、初回残り1分39秒の時点でバスケスを仰向けに倒している。


記憶に残る初回の攻防の後、メイソンは第2ラウンドに左ボディを突き刺し、バスケスを片膝つかせた。レフェリーのブレント・ボヴェルは、バスケスがカウント内に立ち上がるのは困難と判断し、8カウントの時点で試合をストップした。


メイソンは「ザ・リング・マガジン」に「そんなパンチをもらっても、まったくパニックにはならなかった。ただ、試合の展開がすごく早くて、すべてが一気に加速した感じだった。でも、ちゃんと準備はできてたよ。焦ることも混乱することもなかった。すべては落ち着いていて、計画通りだった。練習してきた通りの展開だったんだ。それで実際に、狙っていたパンチをしっかり当てることができた。でも全体を通して、試合が本当にあっという間だった。とにかく、すごく早く終わったよ。」と語った。


メイソン(16勝無敗、14KO)は、3か月前にスコープ・アリーナで初回に2度のダウンを喫しながらも逆転勝利を収めた試合以来、今週金曜の夜に再びリングに上がる予定だ。


マディソン・スクエア・ガーデンのシアターで開催されるデニス・ベリンチク対キーショーン・デービス戦のアンダーカードで、メイソンはマヌエル・ハイメスと8回戦を行う。


メイソン対ハイメス戦は、配信パートの試合として東部標準時午後7時30分頃に開始予定となっている。その後、東部標準時午後9時からはESPN+からESPNに中継が切り替わり、3試合構成のメイン放送がスタートする予定だ。


カリフォルニア州ストックトン出身のハイメス(16勝2敗1分、11KO)は、昨年9月14日にラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた前戦で、元WBAスーパーライト級王者ロランド“ローリー”・ロメロ(16勝2敗、13KO)に一方的な内容で10ラウンドの判定負け(3-0)を喫している。24歳のハイメスは、メイソンの技術レベルに太刀打ちできないかもしれないが、圧倒的有利と見られるメイソン自身も、バスケス戦で喫したダウンのような戦術的ミスを再び犯すわけにはいかないと自覚している。


メイソンは「彼は間違いなく打ち合いが好きなタイプだ。こっちが前に出て打ち合いを仕掛ければ、必ず応じてくる。手数も多いし、多少はボクシングもするけど、やっぱり一番の特徴は“ファイトしたがる”ってことだね。リングに上がれば、向こうも打ち合いを望んでくる。だからこそ、俺は頭を使って戦わなきゃいけないんだ。」と語った。


Keith Idecは「ザ・リング・マガジン」のスタッフライター兼コラムニストで、X(旧Twitter)の@idecboxing で連絡が取れる。

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