アブドゥラ・メイソンは、
サム・ノークスが自身のキャリアで最も危険な相手になると認めている。
強打のイングランド人ライト級コンテンダーであるノークスは、プロ6年で試合の88%をKOで制してきた。無敗のWBCライト級王者
シャクール・スティーブンソンは、今年初めにロンドンでスパーした際にノークスのパンチ力を称賛している。
『ザ・リング』誌ライト級コンテンダー8位のノークスは、WBO世界ライト級王座決定戦の機会を手にするまでの過程で、同時に高い耐久性も示してきた。
『The Ring』誌のトップ10で9位のメイソンは、ノークスこそが、自身がエリート級ライト級であることを証明するため、印象的に倒すべきタイプの相手だと考えている。
クリーブランド出身のメイソン(19勝0敗、17KO)と、メードストン出身のノークス(17勝0敗、15KO)は、キーショーン・デービスが4カ月前、エドウィン・デ・ロス・サントスとの王座防衛戦の計量でリミットを
4.3ポンド超過して試合が中止となり、王座を剥奪されたことに伴う、空位のWBO世界ライト級王座を懸けて戦う。
両者の12回戦は、11月22日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナで開催される「The Ring IV: Night of Champions」の一環として行われる。
「これは、これまで誰にも試されたことのない何かを試すような試合の一つだ」とメイソンは、マックス・ケラーマンとマイク・コッピングジャーが共同司会を務める番組『Inside The Ring』最新回で語った。「そして、これまで試されたときはいつも、俺は文句なしで合格してきた。昨年11月には一発もらったが、すぐに立て直し、2回で相手を仕留めた。今回もまた新たな試練がテーブルに乗ることになる。そして、俺が一つひとつの試験で満点を取るたびに、この競技における俺の地位はますます固まっていく」
メイソンが指すのは、昨年11月8日にバージニア州ノーフォークで行われた試合で、強打のドミニカ人ヨハン・バスケスに初回だけで2度のダウンを奪われた場面である。
しかし冷静さを保ったメイソンは、初回と2回にそれぞれ一度ずつバスケスを倒して反撃。予定10回戦は2回1分59秒でストップされた。
バスケス戦での苦しい瞬間は、メイソンの顎に対する一部の疑念を生んだ。だがメイソンは、その難局が自身のディフェンスの向上と、試合序盤からの集中力の強化につながったと確信している。
メイソンはその後、バスケス(26勝6敗、21KO)戦から今日までの3試合すべてをTKOで制した。技巧とパワーを兼備するサウスポーである一方で、メイソンは依然として6回を超えるラウンドを戦ったことがない。一方のノークスは、12回戦を2度戦い切っている。
「世界タイトル戦は巨大なステップアップである」とメイソンは語る。「これをやり遂げれば、ボクシング界で最も将来有望な名前の一人としての俺の地位が、ある意味で確固たるものになる」
ドラフトキングスによると、メイソンはノークスに対して4対1の本命視を受けている。それでも彼は、ノークスが、これまで見せてこなかった自分の側面を引き出すことを強いてくると理解している。
「ノークスは誰の目にもタフな相手だ。だから、これまで出す必要のなかった武器を少し持ち出さなければならないかもしれない」とメイソンは言う。「とにかく、もう少し“スモーク”を持ち込むつもりだ」
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@
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